若者こそ「やすらぎの郷」を観るべきだ!前編

やすらぎの郷」テレ朝昼12時30分。「徹子の部屋の後絶賛放送中ですよね。高齢者向けシルバードラマと謳った画期的作品であるが、このドラマこそ若者も観るべきなのだ!その理由を凄いクセで解説してみます。前編では主にふざけますが、後編では真面目な話をします。
 

 

 

・老人達の権力暴走!倉本聰石坂浩二にゃ敵わない!!
このドラマの脚本は「北の国からシリーズ」でお馴染み倉本聰さん。主演は「金田一シリーズ」や「水戸黄門も務めた石坂浩二さん。往年のビッグスター共演ですよね。そして、脇役にも浅丘ルリ子さん、加賀まりこさん、(兵ちゃん、、、嗚呼)などなど昭和の大スター揃いなのです。逆にいえば、あの常盤貴子ミッキーカーチスと結婚したがる奇人役という豪華すぎるキャスティングに。。。
その大物だらけ権力集結の結果、タブー無用!何でもありのトンデモドラマになってしまったのだ!!間違いなくこのドラマは伝説になります。その解説は次に述べよう。

 

 

・老人が織りなす「痛快密室ミステリーファンタジー」!

 

この作品は老人ホーム「やすらぎの郷に住む芸能人たちを描いたドラマです。この時点でファンタジー感満載ですよね。上記に挙げた年の差婚や元財務官僚が賭博麻雀を平然と行ったりともうめちゃくちゃ。また老人ホーム「やすらぎの郷では恋ダンスブームに感化されたであろう「やすらぎ体操」や戦前から芸能界に伝わる呪いの儀式「ナスの呪い揚げ」など独自の文化が形成され、大概の出来事は敷地内で起こるという密室ドラマの側面も持ち合わせています。それで上記の通り、昼ドラのくせにキャスティングが豪華すぎて予算が足りないからなのか釣りのシーンの背景はドリフの雷様を彷彿とさせる笑うほど雑なCGが使用され、独特な雰囲気を醸し出しています。とにかく「やすらぎの郷」なのに全然安らげない!こんなめちゃくちゃなドラマが今後あるのだろうか。。。
 
 
 ・ファンタジーに突如現れる圧倒的リアリティー
 
このドラマはこれまで述べた通り基本的にはコメディです。が、絶妙に胃の中をエグるようなシリアスな描写がやってきます。その真髄は後編で述べるとして。。。
この作品は倉本聰石坂浩二という強大な権力が結託したバイオレンスドラマです。現在のドラマではそうそう見られない描写が多々登場します。出演者は皆タバコを吸いまくります。そういう意味ではとてもリアルですよね。そして特徴的なのは「個人を連想させる役名」。人気俳優四宮(通称シノ)、大物演出家韮川といった「もうアレじゃん!」みたいな人が多く登場します。そして本人不在の所でボロクソ言います。蜷川さんに至っては亡くなってるのにマズくないか、、、)主要キャストにも「もうアレじゃん!」は続出です。石坂浩二さんは間違いなく倉本聰さん、藤竜也さんは高倉健さん、八千草薫さんは原節子さん、、、という風に最初から豪華なのにさらに豪華ぽくなったぞ!もはやこのドラマに常識は通用しません。
 
 
・最後に
この「やすらぎの郷」が始まると聞いたとき、私は全く興味がなかった。興味がなかったというのには「何か辛気臭さそう」だとか「余りにも老人すぎる」といった、先入観だけでその可能性を封じ込めてしまうような何処か勿体無い心を持ち合わせていたからだと私は思った。しかし、いざ「観てやろうか」と何かの拍子でテレビをつけたとき、私は思わず驚愕とした。それは丁度梅雨時の6月中旬頃だった。それからみるみるうちにこの「やすらぎの郷のいわば異色な世界観にハマっていき、気付けばすっかり虜となっていたのだ。このドラマは高齢者だけではなく若者も観るべきだと私は思っている。その理由の後編はまた後日お話することにしよう。12時30分から20分、あなたの目はあなたの身体から離れ、この不思議な世界に入ってゆくのです。やすらぎの郷大物石坂浩二ナレーション風とウルトラQ新人石坂浩二ナレーション風で書いてみました。あぁ楽しかった。また。)