伝説ドラマ「やすらぎの刻 道」厳選名シーン10選!!『道』編

伝説となったドラマ「やすらぎの刻 道」ですけども、ハマり倒したのが私です。大学生です。。。で、今回はそんな「道」編です。菊村栄先生の「脳内劇」ですから、「やすらぎ」で出てくる方も多数出てらっしゃいます。清野菜名さんなんか四役ですからね。大変です。戦前の暮らしからスタートとして戦争が始まって終戦。戦後のドタバタがひと段落したら一気に40年くらい飛んで平成元年へ。そこからちょこちょこ時代は進んで令和元年までを描くという大変なストーリーでございました!この「道」から私が超厳選して好きなシーンを10個選んでみましたよ!!

 

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一生、私のバイブルです。

 

・鉄平(平山浩行)が「動物は食えるが人は食えん」という理由で戦争を嫌うシーン

鉄平というのがチートなキャラでして、狩りをしてほぼ自給自足で生きてるカッコいい人です。平山さんの顔が新井浩文すぎて嫌な気持ちなるんですけども、、、この人はとにかく戦争が嫌いです。が、理由は殺すのでも「動物は食えるが人は食えん」というわけで、グッときますね。それを赤紙届いても実行して「山窩」に入って50年近く暮らすんですからヤバい奴。にしても、「山窩」って放送していいんだね。すげー。この人は強いから戦争から逃げられたが、弱くて逃げようとした人が出てくるんでまた後で。

 

・公次(宮田俊哉)が智恵子抄を読むシーン

公次ってのがアカデミックで優しいカッコいいキャラなんです。それが海軍に入って死を覚悟して、そうとは言わないけど、たまに家に帰ってきては色々なメッセージを送っているんですよね。その中で、智恵子抄の「東京には空がない」の節を読み聞かせるんですよね。ここの東京とは派遣先の南半球のどこかって意味に変えて考える訳ですけども、やはり誰もが故郷の風景が恋しいんですよね。南十字星は美しいけど、故郷の夜空に敵わないのです。しんみりとしたオシャレなシーンでした。

 

・しの(清野菜名)が剣道の先生でもある特高の人に家族の犯罪の密告をするも怒られて失恋するシーン

これ!総集編回でも飛ばされてて、最終回のエンドロールには出てきたんでちょっと安心しましたけど、個人的には人生で見たドラマ全部合わせてもこれが一番な気がしてます。もうエッグいエッグい。ただ、私の説明力でもまるで伝わらないと思うんですよね。うーん、悩ましい!

しのってのが一応ヒロインです。この「道」の凄いとこは主人公二人がクズってとこです。。。しのさんは平成編では優しく可愛らしい婆さんになるんだが、若い頃が気が強いのよ。ドラマじゃあんまり聞かない主人公が軍国主義称賛。愛国主義者ですね。それで三平というのと恋をします。三平ってのはほぼ無名の役者さんが演じてるんだが正直主役二人を食ったとんでもなく存在感ある逸材なんですよ。絵が上手くて頭良くて優しくて戦争が嫌い。なんでこの対照的な二人が恋愛してるのかがいまいちよくわかんないんだが、途中何年間か仲悪くなります。それはお互い成長して性格正反対なのが分かってきたことと、もう一つ。しのが別の人と恋するんですね。剣道の先生です。イケメンで特高もやってる。で、三平は三平で学校の先生とちょっといい感じ。その学校の先生は共産主義者小林多喜二の本を持ってるんだが、ご時世的に捕まるかもしれないと三平に依頼して燃やすんですよ。で!しのはそれを目撃したんで特高の先生に報告するんですよ。なんだが、特高は「あなたは家族を大切にしないのですか?」と嗜まれるんです!つまりは、好かれようとして言ったのが大失敗で失恋ですよ。その様子も近所の「青っ洟」って奴に目撃されてるという目も当てられない展開。三平がその事件を知ったかどうかまでは描かれなかったけども、自分がしのならしばらく立ち直れないですよ。伝わりましたかね?こんなに「人」を凝縮したようなシーン他に知りませんよ。

 

・公平(風間俊介)らが犬山をボコボコにするシーン

これも総集編回では飛ばされてましたけども、、、ここからはあんまり書かないようにしよう。。。

公平ってのが主役ですね。昭和編では頼りない奴、平成編ではろくでもない奴になります。。。で、犬山ってのが地主の子供でガキ大将。全員に嫌われてる虐めっ子です。(「やすらぎの郷」での一番嫌われキャラは犬山小春だから犬山に何かあるのかなぁ)で、青っ洟という酷いあだ名の友達がいるんだが、婚約した。なんだけどどうやら婚約者は犬山ともデキてると。そこで公平らは犬山を背後から襲ってボコボコにするんです。しばらく安否不明なくらいボコボコにしてました。その翌日、婚約者はケロっとした清楚な出で立ちで公平らと挨拶してました。「女って怖いと初めて知った」印象深かったですね。

 

・公一が紀子とキスするシーン

公一ってのが長男。中盤ちょっと存在感増しますが、平成編では既に亡くなった設定で今ひとつ人物が掴みにくい人なんですけども、青っ洟の姉さんだったかな?が紀子さん。昔は恋仲だったんだが紀子さんが満洲に行ってしまった。が、紀子さんが結核に罹って日本に帰ってきた。人と会えば感染拡大するんでボロボロの小屋でほぼほぼ放置されてるんです。公一はどうにか助けようとする。紀子さんは良い人なんで「移るから来ないで」と気を遣うけども、公一は構わずにキスするんですね。ベタっちゃベタだが王道はやはり良いですよ。それから紀子さん亡くなるんだけども、公一は一生懸命火葬の手配やりますからこの二人の関係性は素敵でした。

 

・しのと三平がキスしてから動けないのを菊村栄(石坂浩二)に相談するシーン

これ厳密には「やすらぎ」編なんですけど、ここにした方がいい気がしまして、、、

やすらぎあるある。夢か妄想か分からんがいろんな人が出てくる。の一例ですね。しのが看護助手とかを通じて戦争の悲惨さを「ちょっとだけ」分かるようになるんです。三平とちょっと分かり合えた。というわけでしのと三平は再会。三平に「死なないで」と告げて接吻。この!泣かせにかかったシーンで、「やすらぎ」に戻るんです。3週間くらい偽札の賭博とかくだらない話が続くんです。そんで、菊村先生が自室に戻ったとこで、「道」が長く中断してるのを思い出す。というより、しのと三平が抗議しに来てるんです。しの「私達はこのあとどうしたらいいんですか!?」菊村「キスしてから動けないの?」しの三平「うん」菊村「それは申し訳なかった」このやりとりが可愛らしくて微笑ましくて気にいってるし、脚本家がどんな感情で日々作品を書いてるかが何となくわかってきてジンときました。

それで、三平結局徴兵が嫌で自殺しますからね。軍にバレたら捕まるからって事故死と隠蔽するし、話がしんどすぎるで。

 

・詩子が臭い翔(菅谷哲也)を気にせず抱きしめるシーン

ここから平成編です!一から説明するとややこしいしどうせ伝わらないんで、程々に。翔ってのは公平の孫。最初はどうしようもない奴だったのが田舎暮らしで農業を始めると更生して立派な責任感ある人になります。詩子ってのは翔の恋人で容姿端麗性格も良いっていう天使みたいな人です。それで、公平がクズなんで居酒屋のママと不倫気味なことなるんです。ママの兄が半グレで慰謝料請求されます。翔は内緒で公平の借金返済の為にバキュームカー清掃(要するに糞尿取り)を頑張るんです。翔が臭いんで何人かにはバレるんですけど、詩子さんは感激して仕事を終えた翔をそのまま抱きしめる。若い恋って感じが良かったです。臭いのに爽やかみたいなシーンでした。

 

・荒木(柳生博)がおりんだけは覚えて泣け叫ぶシーン

荒木ってのは昭和編からいる住民と軍部の中間管理職みたいな嫌われ者。公平からしてみれば、嫌いだけど、彼のハゲ頭を見て幾らか苦労を哀れんでるみたいな関係です。それでこの番組は直後にワイドスクランブルがあって一言大下容子さんが感想を述べるのが恒例。大下さんはこの「おりんちゃん」を何度か気にかけてました。おりんちゃんってのは随分最初の方に数回出てきたキャラクター。荒木の娘で小学低学年くらいの可愛い子。公平にちょっと気があったらしい。けど、人買いで満洲に行っちゃう。数年後悲しそうに売春婦やってた情報だけ残っててその後どうなったんだか不明。あれから60年!荒木は認知症で徘徊。ただ「おりん!!!」と日々叫んでるんですよね。周りはおりんちゃんを知らないんでポカンとしていたが、娘を売ってしまったのがずっと最後まで心に持ってるんだなと、公平だけは哀れんできた。悲しみを共有できないのがいっそう悲しかったです。

 

・しのぶ(清野菜名)が亡くなるシーン

このドラマのエグいとこです。東日本大震災を結構ストレートに描きます。清野菜名さんは「やすらぎの郷」で菊村栄の昔の不倫相手とその孫の二役、「道」でしのとしのの孫のしのぶで二役。大変でしたね。で、父親が福島第一原子力発電所で働いてる。放射能被害は受けなかったが、しのぶは津波で亡くなってしまうんですね。清野菜名さんは「やすらぎの郷」の昔の不倫相手役も東日本大震災津波で亡くなった設定だったんです。劇中劇でよりによってこんなリンクをさせるのかと。そして、清野菜名さんは朝ドラでも津波で亡くなる役したらしいですね。製作陣は清野菜名に何か恨みあるのか。けど、災害を忘れない為にこういう事も必要かなぁと思います。

 

・公平(橋爪功)としの(風吹ジュン)原風景で帰っていくラストシーン

最後はこれですね!次男の竜は詐欺で捕まり、四男の圭は公平の家を無駄で担保に出して借金返せなくなったんで追い出されるという地獄みたいな展開。公平の子供がダメな奴多いのは橋爪功の息子が「やすらぎの郷」出演中に捕まったのとリンクするか気のせいだろうか。。。そして、95歳 にして初の引っ越し日。公平もしの二人で墓参りへ。けど、認知症なんで道が分からなくなる。知らないトンネルが見える。入ってみると三平が待っていて「よく頑張ったからおいで」みたいなことを言う。トンネルを抜けると昭和の風景が広がってきて「そうじゃそうじゃこの道じゃ」と物語が終わるのです。恐らく二人とも亡くなったんでしょうね。この物語は最初「人は誰も原風景(生まれ育った景色)に帰る」というところから始まったんで見事な感動的なオシャレな終わり方だなと思いました。二人とも長寿でギリギリ慣れない環境に触れないで済んだと思えば良かったじゃないですか。文明社会批判強めだが、これから新型コロナで資本主義自体を見直すかもしれないからこの問題提起は素晴らしいなと個人的には思ってますよ。

 

はい!いかがでしたでしょうか?やすらぎ愛が止まらないで5000字に迫る勢いですね!このシリーズ合わせると1万字突破です!!嗚呼卒論これじゃあかんの?。。。厳選に厳選して10個ですから。まだまだ好きなエピソード沢山あります。いかんせん一年間放送してたんで、いろんな話あるんですよ。これだけじゃどんな物語か分かんないでしょ。是非家にいる時間が長い今こそシナリオ本読んでいただきたいなと思います。なんで僕がここまで心に響いてるかって「ドラマチックじゃなくドラマを描いている」からだと思うんです。話が面白いんじゃなくて一人一人の人間性が魅力的だからだと思うんです。こんなドラマが今後も現れますように。そのために新型コロナウイルスが収束しますように。倉本聰さん始め出演者の皆さんスタッフのみなさん素晴らしい作品を計1年半ありがとうございました!!!多分一生私のバイブルです。