ほぼ忘れられたヒーロー、グランセイザーが衝撃的すぎた。

人間は思い出せないだけで全てを記憶していると言われる。そして、何かの拍子でふと思い出すことがある。その時、脳は最大に覚醒し快感に包まれるという。2020年、大学四年生の私は同世代の人間に対してその禁断の覚醒ワードを発見してしまった。

 

そうだよ、グランセイザーだよ!!!(ハンバーグ!!)。。。

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「観ていた」記憶は確かにあるのにそれ以外の記憶がほぼない。。。

超星神グランセイザーとは2003年に放送されていた特撮ヒーローである。

当時幼稚園児だった僕はそういえばこの番組を観ていた。なんなら当時放送していた仮面ライダー555爆竜戦隊アバレンジャーより熱中していたような気がする。。。が、おそらくグランセイザーのことを15年ぶりくらいに思い出した。これはおそらく「超星神シリーズ」が三作で終わって現在世間的に完全に忘れ去られているのが大きいと思う。

 

で、今回は、そんなグランセイザーを借りて観た!!すると、幼稚園児時代には分かりようもない、衝撃の連続だった!!今回はそれを紹介しよう。(観たといってもレンタルの最終巻のみである。)

 

・そもそも何でこれが作られたの?

ちびっ子は全く知らなくていいことだが、特撮の人気を測るのは視聴率よりも玩具売上が大きい。で、大切なのは戦隊と仮面ライダーはほぼBANDAIの市場だということ!実は2003年そんな寡占ともいえる状況にKONAMIが殴り込んできたのだ。これがグランセイザーである。ちなみに2006年にはタカラトミーが殴りこむ。これがリュウケンドーだ。

多分KONAMIは考えた。戦隊仮面ライダーは長寿シリーズの為にベタベタに作りにくいが、初参戦だから王道なストーリーを作れる!最終回は敵が地球へ総攻撃を仕掛けてくる。が、逆にいえば戦隊仮面ライダーと似てる要素を作りたくはない。そこで思いついたのが12星座だ。確かに被らないが人が多い!顔だけ見れば悪役そのものぽい造形。ただ、変身アイテムは手の甲に嵌め込む感じでカッコいい。実は平成ゴジラシリーズかなんかを作ってた人が集まってるから怪獣はカッコいい。

 

・ほぼ知らない人だが、、、

多分めっちゃ低予算かつ12人変身しなきゃならない。もうね、誰も分かんない!そして、その12人を仕切ってる風のツルハゲ爺さんは火野正平もどきすぎて集中できない。が、ただ一人だけ知ってる人がいた。磯山さやかだ!!!

あの磯山さやかが八番目くらいの露出度で出てる。えー、磯山さやか2003年もう売れてなかった?なんなんこれ。。。まぁいずれにしろイソえもん、茨城の女、コアリズムダイエット成功でファンを減らす女、何故か水戸黄門由美かおるの後任、、、様々な異名を持つ伝説のおばさんは特撮ヒーローだったのである。

 

・一番衝撃的なこと

ここメインです。一番衝撃的だったのはなんと主題歌である!OPはField of Viewの浅岡さんがちゃんと特撮歌ってる!凄!!いや、衝撃的だったのはエンディングである。

 

歌うのは安倍麻美!あの安倍なつみの妹である。姉さんほどの歌唱力はないが味はあった。で、作曲が筒美京平!!実は小室哲哉を抑えて未だ作曲家売上枚数1位を誇るレジェンド中のレジェンド。正直単調なメロディラインで適当に作った感は否めないが不思議なクセになるような流石の作曲。そして、作詞が326。ご存知?19のメンバー(揉めて活動終わったのと検索に引っかかりにくいネーミングと色々な不都合で現在あまり評価されづらいが結構安定してヒット飛ばしてたグループ)なんでこの意味わからん布陣で特撮エンディングを手掛けたのか謎だが、最も衝撃的だったのは歌詞である。歌詞テロップが表示されていたがもう嘘みたい!!

 

其処へ辿り着けるのなら

僕の白い羽がたとえ

白じゃなくなるほどに汚れてもかまいやしない

夢を叶える為にする 挫折や苦労のすべてを

僕は平気な顔をして 「しあわせ」と呼ぶんだ

君を笑顔にする為に必要な遠回りならば

僕は平気なフリをして 「しあわせ」と呼ぶんだ

それは強がりなんだけど どっか本音も混じってて

だから辛いハズの日々も笑顔があふれてた

 

なんだこの貢ぎすぎな歌詞は!ヒーローか!?まぁでもそんくらいやらなきゃ地球は守れないような気もする。。。そんなことを思いながら観ていた。が!最後の最後、グランセイザーの面々が決めポーズを決めて、「製作 テレビ東京」が表示されたその時、歌も最後の最後の歌詞が表示された!!!

 

あの頃までは…

 

えっ〜!!!!!何があってん〜!!!!!

大!どんでん返し!!!

てか、地球守れてへんやんけ!!!!!

 

、、、ということでお察しの通り、おそらく特撮エンディングを意識してないで制作されたと思われるが、何故こんな不穏な曲を採用したのかが謎すぎるのである。

 

以上ビックリしたって話でした。この「超星神シリーズ」は3年で終了し、KONAMIは特撮から撤退している。一部特撮ファンを除けば現在22歳前後の人くらいしか記憶に残っていないであろう「グランセイザー」。だけどもその世代の人には確かに心に響いていたはずである。この記事を見つけてしまったアナタ。この先にもたまにはこのグランセイザーがともあれ地球を救ってくれたことを思い出してあげてください。ありがとうグランセイザー!!!!!